OASYS V10をインストールする際に解ったのが、Windows7以降ではフロッピーの読み込みがUSB接続に限られるとの事でした。
つまり内臓のFDDには対応していない!
はじめは何の事だか理解が出来ませんでした。
OASYSのフロッピー。つまり通常のパソコンのデータフロッピーではなくて、ワープロのフロッピーの事なんですね。
依頼主さんは、普段はワープロのOASYSで作業をされていて、出版社へ原稿を送るときにPCにデータを移してメールで送っているとの事でした。
なので、OASYSのワープロデータをパソコンに読み込む必要があったのです。
たまたま依頼主さんが予備の外付けFDDをお持ちだったので事なきを得ましたが、FDDなら何でも良い訳ではなく3モードに対応したものでないと駄目な様です。
こうした外部機器も今後少なくなっていくでしょうからOASYSのユーザーさんは予備を持っておくと良いでしょう。
こちらの富士通サイトにOASYSに対応したフロッピードライブの一覧がありました。
すると今度はまだそれだけでは足りない事が判明。
ワープロのデータをPCで読めるように変換する必要があるという事が解りました。
そこで色々調べているとコンバートスター17というソフトに辿り着きました。
とりあえず体験版があるようなので、それをダウンロード・インストール!
果たして、Windows10から読み込めるのか!?
読み込めない!
本来ならファイルの一覧が出てくる筈が、「フォーマットが必要です」みたいなメッセージが出てくるのみ・・・。
そこからの経緯は省略して、結論から言うと、富士通のサイトでUSBフロッピードライブ対応の修正モジュールが出ていました。
いや~、富士通さん優しい!
ようやくここまで来て、何とかOASYS V10も無事起動し、フロッピーの読み込みもできました。
まだ一つ問題が残っています。そう、「親指シフト」への対応です。
これに関しても富士通のサイトからJapanistの修正モジュールとして公開されていました。
以上で何とか依頼主さんの求める環境が整えられました。
全ての工程をかなり省略してご紹介していますが、その他にインターネット接続、プリンター、メール、データ移行などの各種設定も含め、2日間に渡る計7時間程の作業でした。
私自身がOASYSのユーザーではないので全く知らない事ばかりでしたが、「解らないので出来ません」とお断りするよりも「解らないけどやってみます」と引き受けた事でまたちょっと成長できたかなと思える良い経験となった出来事でした。